私が本格的に英語を勉強したのは高校生の間の3年間くらいです。当時、英語が得意な友人がいまして、彼に勧められた参考書が私の英語学習に対する意識を変えました。内容は英文読解に関する知識が例文を交えて書かれたものであり、上下巻のものでした。
問題集とかの類ではなくあくまで参考書であり、どちらかというと実用書に近かったかもしれません。その参考書の大きなテーマは「品詞分解をせよ」というものでした。当時、学校の授業に沿って、同級生と足並みを揃えた英語学習しかしていなかった私にとってはあまり馴染みのない内容でしたが、この本を上下巻読み終わった後の、模擬試験や実力テストの成績は各段に上がりました。
英語長文を読む時、全て品詞分解するわけではないのですが、分かりにくい英文、特に関係詞が絡む複雑な文章に出会った時、品詞分解は大きな威力を発揮します。品詞分解に慣れたお陰で、英語長文を読む事自体が苦ではなくなりました。これは英語学習を行う上でモチベーションの低下を防いでくれたと思います。
もちろん英単語の暗記や文法の理解も英語学習に必要ですし、私も相当の時間を費やしました。ただ、品詞分解に慣れる事で英文読解のセンスとモチベーションは各段に上がったのは間違いありません。参考書を勧めてくれた友人は現役で京大に合格しました。私は某公立大に進学しました。現在仕事で日常的に英語に触れる事はありませんが、たまに外国人の友人と英語でメールやSNSでのやりとりをしたり会話もしたりします。品詞分解との出会いは非常に大きかったと感じています。